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藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

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ブギーポップや街が好きな人は「桐島部活やめるってよ」見てきなよ

実写 映画 ストーリー 感想 紹介

桐島部活やめるってよ、って映画を見てきました。

こいつがすげー面白かったんですよ。
何が面白かったって、俺が『この登場人物すげー!!』って感動している横で、その登場人物をケラケラ笑ってる観客がふつーにいるとこです。隣に座っているのに共感する登場人物、笑うポイントが全然違うっていう。

その現象が大なり小なり登場人物10人以上のそれぞれで発生してるんでヤバイヤバイ。
登場人物はキャプテンの桐島を失ったバレー部の熱血野郎がいて、そのバレー部には桐島の穴を埋めようとする努力家もいるんだけど、そいつに自分の境遇を重ねるバド部の女の子がいて、そのバド子は美男美女なクラスの中心グループにいるんだけど、いまいち馴染めてなかったりしてて、そのグループ内には桐島の彼女もいるんだけど桐島と連絡とれなくてショック受けてるんだけど、同じグループの男子も野球部続けるか悩んでるのもあって桐島の気持ちを知りたいと思っていて、その男の子に片思いするブラバンの女の子がいて、そのブラバンの子に毎回撮影を邪魔される映画部がいて、etc., etc。生態系とか行動原理がまるで違う奴らが一緒に高校ってところに閉じ込められてるんです。

そんな奴らだから全く接点がないやつらがいたりする。それをありありと見せるために登場人物が過ごした同じ日を、違う視点で繰り返すってことをやるんです。
最初の金曜日は4回ぐらい別の視点で繰り返すんだけど、それで登場人物の行動範囲と人物関係がわかってくる。
ときにはセリフで存在がほのめかされるけども、そんな奴いたっけなぁ? って思ったキャラが、別の視点で見るとうわ、ホントに居た! なんて完全にミスディレクションを食らう経験もできちゃったり。
ある視点での主役が脇役になる、あるいはその逆をこれでもかと映像で見せてくれる。こりゃあブギーポップですね。あるいはゲームの街。

で登場人物は悩みを解決するためにとか、目的を達成するためにそれぞれ行動するんです。
これがまた『ひたむきな子だなー』とか『あるある』って思う人もいるだろうし、『引くわー』『ねーよ』って感じる人もいるだろう、っていう境界線上ギリギリのバランスで描かれてる!
ブラバンの子の片思いをわかるーって人も、キモッって思う人もいるだろうし、バレー部の熱血っぷりもないわーと大ありの人がいるだろうな、と。
だからぜひともこの映画見た人には、誰が良かったか、あるいは誰がないわーだったか、っていうのをぜひ聞きたい!

ちなみに自分が一番のお気に入りは映画部の部長。こいつのハートの強さはホントに憧れる。
こいつは日曜日にホラー映画を見に行くんだけど、そこで繰り広げられる描写がもうホントに恐ろしくって、あそこだけ作中時間と同じく冬が来たのかと。もう目をつぶって耳を塞ぎたい、なんて思いました。

他にはバド部の子が同じバド部の子の二の腕さわるシーンとかは百合的にも美味しいなーとか、バレー部の濃密体験はBL的にありかなとか、むしろそれ言ったら桐島総受けじゃね? とかすげーいっぱい楽しみどころがありました。
見に行ってとても満足しています。

あ、あとキャプテンのこと笑った奴屋上な。