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藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

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劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-はキャラの掘り下げが良かった

アニメ 映画 TIGER&BUNNY ストーリー 感想


早速見てきたので特に印象深かったところの感想を。

テンションのあがるOP

ここ最近自分が見た映画、BLOOD-C図書館戦争コードギアス亡国のアキトあたりはOPがなかった、あるいはあっても記憶に残っていないぐらいなんだけど、TIGER&BUNNYはOPがかかって、かなりテンションがあがった。
TVシリーズ後期OPを歌ったNOVELSの疾走感ある曲とスポンサーロゴをしっかり強調してのキャラ紹介はTVシリーズを思い起こさせるのにぴったりだった。

虎徹のヒーロー観

虎徹の持つヒーロー観を序盤でしっかり固めていたのが虎徹のキャラをぐっと引き締めていたと思う。
冒頭のレジェンドへのあこがれに加えて、HERO TVシーズン結果発表後に死の直前までヒーローであり続けて欲しいと思っていた妻、友恵の回想を入れることで、虎徹のこれまでの歩みとヒーロー観がかなりはっきりしていた。

TVシリーズでも2話に虎徹が子供のときに能力で銀行強盗の一人を撃退して、レジェンドに君もヒーローだと認められることが虎徹のヒーローになるきっかけとして描かれていた。
これはヒーローは平和が守れればそれでいい、つまりTV中継やポイントはおまけのようなものと考える虎徹の価値観につながるものだと思っていた。

それに加えて友恵の回想が入ることで、なぜ虎徹がこだわりのスーツを脱いだり、バーナビーのサポートという不本意な役に回ってまでヒーローを続けるのか、ということにかなり説得力を与えたと思う。

特に友恵の回想シーンはHERO TVのシーズン成績が折紙サイクロンの一つ上のブービー賞という不甲斐ない結果のあと、一人でコーヒー(スタバあたりのタンブラーっぽく見えたけどもしかしたらお酒?)を飲みながら、なんとかこのシーズンも終えられた、とこぼすシーンに挟まれていたのが物悲しくもあり、それだけに虎徹の意志の強さも垣間見える。

ちなみに虎徹の乗っていたモノレール(?)はゆっくり街を下っていき、反対に登りのモノレールには只今上り調子な今回のラスボスが乗っているのも虎徹いじめ徹底しているなぁと思った。

初めて後輩を持った会社員

今回の追加で一番おお、っと思ったのはもしかしたら虎徹が先輩として振舞っているところかもしれない。

TVシリーズでも虎徹より若いヒーローの方が多かったから気にしていなかったけど、考えてみれば他のヒーローは全員ライバルで、虎徹が後輩を指導、サポートするという立場になったのはバーナビーとコンビを組んでからが初めて。
しかももともとガサツで行き当たりばったりのところがあるんだから、そりゃあ自分があまり好きじゃなかった大勢の飲み会、しかもこれまでもやったことがないヒーロー同士の飲み会を企画したにもかかわらず、バーナビーのご機嫌を損ねるなんてふんだり蹴ったりかつ見当違いなことをしてしまうわけだ。

TVシリーズ後半ではバーナビーのサポートが板についてきたとナレーションなどでは言われてきたけど、映画版は終盤の展開がそれをしっかりと映像で見せてくれたと思う。
しかもTVシリーズではただの何気ない嫌味だったバーナビーのセリフを受けてのやり取りは意外性が半端無かった。

価値観が違う後輩・先輩を持ったことがある人だったらかなり面白く見られたんじゃないかな。

短い時間ながらもしっかりしたキャラの掘り下げ

TVシリーズではキャラの掘り下げを個別エピソードでやっていた印象だったけど、映画版はHERO TVでの活躍だったり、飲み会でのやりとりだったりと、ストーリーの中で短いながらもしっかりこなしていた印象。
オシャレを欠かさないカリーナ(ブルーローズ)とそれに興味を示すホァン(ドラゴンキッド)、イワン(折紙)の壁に向かってぼそぼそ話すローテンションっぷり、キース(スカイハイ)がよくわからないまま勢いで話している天然っぷりなどなど短い尺で各キャラの魅力が散りばめられていて楽しかった。

個人的にはイワン(折紙)が手裏剣下手すぎたり、落ちた手裏剣をとぼとぼ回収してたり、歩くときにカベ伝いだったりとちょくちょく笑える行動しているのがとてもニヤニヤ見ていられた。

演出パワーアップと能力解説・能力使用の増加

映画版だからか、全般的に演出がパワーアップしていたように思う。
個人的にすごいと思ったのはブルーローズのセクシーさ。あれは確かに生意気ボディ。
さすがにちょっとブルーローズ推しすぎじゃね? って思った頃にファイヤーエンブレムが介入してくるものちょうどいい塩梅だった。

他にはヒーローたちの変身(着替え)シーンが描かれたのも良かった。
仮面ライダーみたいなキャッチーな変身ばっかりではないけど、それぞれ個性が出ていて面白かった。
ここでも折紙サイクロンのブレなさが心に突き刺さる。
あ、ファイヤーエンブレムの変身も名シーン。

TVシリーズではやや控えめだったタイガーとバーナビー以外の能力解説と能力使用も印象的。
ブルーローズが凍らせて足を止めようとしたり、ドラゴンキッドが電流操作で停電を復旧したり。
ロックバイソンの硬化能力なんてTVシリーズだとほとんど使われた印象なかったけど、思わぬ場面で使ってきてニヤニヤしてしまった。

映画でも見られた仕掛け

EDでテロップの横にながれる本編のおさらいに、ところどころ未使用カットが使われているのにえっ? っとなった。
TV版で使われてたカットかなーと思ったら新規もあったっぽいし、これもしかしてBDでディレクターズ・カット出るんじゃね?なんて思ってしまう。

あとおまけ映像が週替わりなのもなかなかビジネスしてるなーと。来場特典が週替わりなんていうのは割と見かける気がするけど、本編を変えてくるのは手間的にも結構たいへんな気がする。

このへんはプロダクトプレイスメント取り入れたり、USTREAMでの最速配信、最終回上映イベントやライブ、キャストトークを取り入れたワールドプレミアなんてイベントをやったりと、いろいろと最先端なことをするTIGER&BUNNYらしいのかな?

キャラをふくらませてエピソードをすっきりさせた映画

本筋はTVシリーズ1,2話+オリジナルエピソードだったけど、どちらかというとキャラの描写の強化に力が注がれていた映画だったように思う。

2話部分はTV版から少しづつカットされたシーンのお陰でエピソードの繋がりに引っかかりを覚える場面もあったし。
そこのところはTVシリーズを視聴済みのファン向けという事なんだろう。

逆にTVシリーズ視聴済みのファンにとっては結婚式のイケメンな虎徹おじさんやブルーローズ、ファイヤーエンブレムのセクシーシーン、折紙サイクロンの見切れ職人っぷりなどは見ておきたいところではないでしょうか。