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藤四郎のひつまぶし

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新世界より13話と16話の捜索描写から受けた印象の違い

アニメ 新世界より 演出 考察


先日の16話で新世界よりの14歳編が幕を閉じました。
この16話ですが、早季と覚が守を連れて村を離れた真里亞の置き手紙を読み、二人を探すという話になっています。
この状況が私には13話の置き手紙をおいて村から離れた守を真里亞を含めた三人で探す話と似ていたように思いつつ、受け取った印象は随分違ったな、と思いました。

気になって何度か見返したのですが大きく違うのは「空」の描写かなと思いました。

16話の捜索で見える「空」

16話の捜索では早季と覚が真里亞を探すとき、ある程度の頻度で人物のいない「空」を映す場面が挿入されます。
*1*2*3*4

対して13話の捜索ではそのような描写は多いとは言えません。
一応覚が雪を呪力で掘り返した場面がそれに当たるでしょうか。
*5
この場面にしても空を映すと言うよりは呪力で雪を掘り起こすことに重点があるように思います。

捜索の背景にある感情

13話で守を探す際には、守が何故村を出たのか早季たちはよくわかっていませんでした。
守の気持ちがわからないなりにたどった道、思考を論理的にトレースして林や崖を捜索しています。

クローズアップされる感情は困惑、あせりなどからくる不安。
そんな感情は風景の描写にも見て取れたと思いますし、この時の雪、あるいはくもりという天候にも現れていたように思います。

新世界よりの不安を煽る木々 - 藤四郎のひつまぶし

16話で真里亞のたちを探す際には既に手紙で真里亞の気持ちを知っていました。
早季たちは真里亞たちの村の外で暮らしていく強い意志を知り、もう会えないかもと思いながら捜索を続けます。
そこでは真里亞たちの行動を予測するような描写はありません。

クローズアップされるのは感情は諦め、寂しさなどからくる不安。
そんな感情が「空」を挿入することで「空白」、あるいは「遠さ」などとして表されていたのかなーとか思います*6


空でふと思い返したのですが、「sola」という作品でも最終話では結構大きな別れがあって、その後映し出される「空」にはかなり空白を感じてました。

ただこちらのラストは日の出。どこか再会や新しい出会いを想像させる終わり方だったのを覚えています。

新世界よりは原作を既読なのですが、第3章もなかなかハードな展開になっています。
ラストシーンまでどんなふうに仕上げてくるのか楽しみにしたいと思います。
「新世界より」 一 [Blu-ray]
「新世界より」 一 [Blu-ray]

*1:貴志祐介講談社/「新世界より」製作委員会『新世界より』16話

*2:貴志祐介講談社/「新世界より」製作委員会『新世界より』16話

*3:貴志祐介講談社/「新世界より」製作委員会『新世界より』16話

*4:貴志祐介講談社/「新世界より」製作委員会『新世界より』16話

*5:貴志祐介講談社/「新世界より」製作委員会『新世界より』13話

*6:それとやっぱり音楽の「家路」ですね。「家路」の下校の時に流れていたイメージは全国共通なんでしょうか。この曲のお別れ、終わりのイメージは半端ない。