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藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

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もう一人の主人公の物語:さくら荘とまどか☆マギカ

アニメ さくら荘のペットな彼女 魔法少女まどか☆マギカ ストーリー 考察


先日さくら荘のペットな彼女の18話を視聴しました。
そこで中心になって展開されたのは主人公空太の先輩、仁先輩と美咲先輩の恋のエピソード。
二人は空太とましろと七海の物語に隠れるか隠れないかの所でしっかりと話を進めて来ました。
その二人にこの18話で大々的に焦点があたったのは「よっ! 待ってました!」といったところです。

その18話なのですが、私の想像とは違っていて驚きました。
仁先輩と美咲先輩の幼稚園*1から過去を早回しで回想していくエピソードが入ってきたのです。

ここまでのさくら荘の物語の中で二人のエピソードには多くの積み上げがありました。
なのでそこの集大成として盛り上げてくると思っていたのです。
しかしさくら荘のペットな彼女はそれだけでは足りない! とばかりに丁寧に二人の過去をぶち込んできました。それがめっぽう面白い。

そこで出てきた感想が、仁先輩が主人公でも一つ物語できるな、というものです。
朝、寝ている仁先輩の部屋に二階から美咲先輩が襲来、その後その姉もやってくるというシチュエーション自体がどこかラブコメの典型的「つかみ」っぽかった、というのも一つの要因です。
でもそれだけでなく、時間の経過と共に、何も考えずに美咲と一緒にいられた仁がだんだんと負担を感じてきたり、そこで美咲の姉の風香に流れたりといったイベントが仁先輩、美咲先輩といったキャラに深みを増してくれたように感じます。
それこそ独立した物語でも通用するぐらいに。

似た感想を魔法少女まどか☆マギカの10話、暁美ほむらの過去エピソードでも感じました。
まどマギ鹿目まどかを主人公とした物語というよりは、巴マミ美樹さやか佐倉杏子暁美ほむらそして鹿目まどかとゆるく主人公が移り変わっていく物語という印象も受けます。
でも少なくとも10話の主人公は暁美ほむらと言っていいはずです。

10話ではそれまでの物語の時間軸からは想像もつかない性格、格好でほむらが登場します。
ほむらは駆け足で過ぎ去っていく時間のなかで、感情や価値観が何度も大きく揺さぶられることになります。
それはどんどんとほむらの性格を変えていき、まどか☆マギカの現在の物語の時間軸に着地します。

1話という短い時間にそれだけでも作品が成立しかけるぐらいの物語を詰め込む。
そんな手法をさくら荘のペットな彼女の18話とまどか☆マギカの10話に共通して感じたのでした。

これが面白いのはそこに至るまでの丁寧な、しかし決定的な描写が不足しているという飢餓感を煽る展開と、その回の主役となるキャラの持つ物語の絶妙なバランスの賜物なのかな、と思います。
もしかしたらそれまでの物語が提供してくれた材料から、どんな過去があったのかを推理する、推理小説の解答編みたいなワクワク感もあるのかもしれませんね。

さくら荘、なかなか私好みのことをやってくれます。

さくら荘のペットな彼女 Vol.1 [Blu-ray]
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*1:保育園かも