藤四郎のひつまぶし

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アニメライトファンがビューティフル・ドリーマー見たけどこれ面白いね


うる星やつらは小学校ぐらいの頃に再放送をちょこちょこ見ていたぐらい。
グーグーガンモやらミスター味っ子やら、他の小学校の頃再放送していたアニメと同じくらい楽しんで見ていました。

押井守監督作品だと『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のみ視聴。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を大学生の頃DVDで見ていておもしれーって思ってGHOST IN THE SHELLを見たら内容、というか雰囲気がぜんぜん違ってえっ…という印象を受けたものです*1
なのでこのビューティフル・ドリーマーも思い出の中のうる星やつらとは全然違うものになってるのでは…と不安ながら見始めました。

その不安は半分変な方向で当たった、という感じでしょうか。

ラムとあたるのラブコメ、ギャグあたりが抑え目で、シリアスだったり意味深なシーンが増えている印象はあります*2
そしてそれぐらいはテレビのドラえもんと劇場版のドラえもんの違いと考えればそこまで変だとは思いませんでした。
その辺の印象の違いより、どこに視点を置くかで物語の持つ意味が変わるという、この作品のテーマ、面白さ*3に心を奪われました。

繰り返す学園祭は完全に同じ映像を繰り返すのではなく、ちょっとずつ違う場面を映していた印象があります。
そのせいか、本当に同じ時間を繰り返しているのか、自分の認識を試されている感も感じました。

中盤の友引高校の探索は一連のアクションがだまし絵のようになっていたりして次になにが起こるか楽しみでした。

そしてキャラ、時間、場所を変え、何度か繰り返される夢邪鬼との問答。
いろいろな価値観――普段当たり前に流れると思っている時間だったり、実が主で夢が従という関係だったり――に疑問を投げかけてくるのがたまりません。

学園祭の準備で人がごった返して賑やかだった印象のある前半に対し、後半は潮が引くように人が少なくなっていってがらんとなっていったり、最後はなんでもありになっていったりする展開の緩急も面白かったです。

一種の夢オチなのに素晴らしく満足感があるのは、収集がつかなくなっての夢オチではなく、舞台装置としてしっかり夢を組み込んでいるからなのでしょうか。

何度も予想とは違う展開を見せてきたり、一歩引いた視点を提供してきたりと思う存分私を振り回してくれて実に楽しめました。

あと学園祭での第三帝国推しだったり、メガネの思想家っぷりとかがテレビアニメもこんな感じだったっけ? と思っていたのですが、後半夢邪鬼が出てきたところでちょっと関連があったりしておおーとなりました。

その辺も含めて上手く計算されてるなーと思いながら押井守監督らのオーディオコメンタリーを聞くと、アバンの絵から物語作っただとか、コンテ切りながら突発的に思いついた展開取り入れただとか、計算された脚本はなくてびっしり書いた二枚のメモしかなかったとか、そんな話が飛び出してきて驚きです。

ちょっと面白さとは別の部分になりますが、氷菓の学園祭で感じた高校なのに大学っぽいという違和感が、このビューティフル・ドリーマーでは感じなかったのも不思議でした。
この辺は作品が公開された時代が今とは違うという前提条件のためなのか、それともストーリーに惹きつけられていたからなのか気になるところです。

ということでビューティフル・ドリーマー面白かったです。
近くのTSUTAYA3店回ってどこも置いてないか貸出中で、意地になって新宿TSUTAYA行ったらなぜか準新作で置いてあって値段が…ぐぐぐ…ってなったけど借りた価値はありました。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]

*1:まぁその後士郎正宗先生の原作の攻殻機動隊見たらそれも雰囲気が別物に思っていろいろ考えるところがありましたが

*2:まぁあくまで私の記憶の中のうる星やつらとくらべてですが

*3:と私が思っているもの