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藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7巻でこの作品のコンセプトがより明確になってきましたね

ライトノベル やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 ストーリー 感想


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7巻の舞台は修学旅行の京都。
繰り広げられる物語はリア充グループの告白劇。
渡航先生の圧倒的描写力で繰り広げられる京の都の恋物語はまるでその場に居合わせているよう。
そしてラストの告白シーンでは驚愕の展開が!
特装版のCDは文化祭の打ち上げ。ノリノリの声優陣とあいまってこちらも必聴!

みたいな感じを受けました。

 すっと平塚先生の手が俺の頬に伸びる。目を逸らすことを許さず、優しく添えられた。
「比企谷。誰かを助けることは、君自身が傷ついていい理由にはならないよ」
 ほのかに香る煙草の匂いと、それに似合わぬ柔らかな指先。湿り気を帯びた瞳は心まで見通しているようだった。
「いや、別に傷つくってほどのもんでも……」
「……たとえ、君が痛みに慣れているのだとしてもだ。君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることにそろそろ気づくべきだ、君は」
 肩をとんと叩かれる。
「お説教は終わりだ。行きたまえ」
「うっす……」
 言葉になってない挨拶を返して教室へと向かう。
 ただ、廊下を曲がっても、あの優しい瞳は未だ見送ってくれているように感じた。
渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6』(ガガガ文庫)P333-334

6巻ラストの平塚先生のきびしめの言葉での優しい説教。
だがこの比企谷八幡、これでおとなしくなるような男ではありませんでした。

いや、やってくれましたよ。
6巻の文化祭で八幡がやらかした行動は、それまで無関心だった層には八幡がひどいことをするやつだと思わせました。
ただ事情を知ってる雪ノ下雪乃にはむしろ評価される部分すらありました。

それがこの7巻では全然違う。
その場に居合わせた奉仕部2人、雪ノ下雪乃も由比ヶ浜結衣も、そして八幡自身もひどく傷つける。
マジ奉仕部誰も得しない。
むしろ八幡はなんでここまでしなきゃいけないんだ、って話ですよ。
自分を犠牲にしてまでリア充グループを助けてやる義理なんてないだろうに。

…なんだかんだで八幡はお人よしなんだろうなぁ。
そんで一度入れ込んだら本気出しちゃうんだろうなぁ。
そういうところは中学時代から変わってないんでしょう。なかなか火がつかなくなっただけで。

戸部の告白の勝率をあげる、って目的だけだったら全然問題なかったんですよ。
なまじ「空気を読むスキル」が高いだけに海老名さんと葉山の気持ちをわかってしまったのが八幡の不幸ですよ。
そして「空気を読まないスキル」も持っていたことも。
中学校までは「空気を読めないスキル」だったのにね。

葉山は八幡の「空気を読まないスキル」はまったくもって気に入らないでしょう。
葉山が解けずに悩んでいるパズルを、八幡は自分ってピースさっさと投げ捨てて絵を完成させちゃうんだから。
でもどこかで葉山と八幡が含み無しに手を取る場面は見たい。2人の絡みがもっと見たい。

あと海老名さんの環境維持能力すごい。
最後の感じすげーラスボスちっくでしたよ。表のボスが三浦で裏のボスが海老名さん。
でも利用できるものは全て利用して自分の幸せを掴もうとするところ嫌いではないです。
その幸せを掴んだきっかけが自分の力ではなく三浦の力ってのもいいね!
偶然の産物だから失くしたくないという。

結局今回は前回の静ちゃんの忠告は届きませんでした。
だがこれは静ちゃんルートの可能性が開けたってことでもあるのです。
次回は多分ギクシャクする奉仕部に静ちゃんがまた一石を投じてくれることでしょう。

あとドラマCD。個人的には中原麻衣さんの雪ノ下陽乃がとても良かったですね。黒さが滲み出てる感が。
それと相変わらずの材木座(CV:檜山修之)と小町(CV:悠木碧)のはっちゃけぶり。
この2人ならどこまでも行けそう。
静ちゃんもキャラブレイクな部分がちらほら出ててgood。シリアスでもギャグでも活躍できるのは強みだなぁ…。
アニメもたのしみです。

ユキトキ TVアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」オープニングテーマ
ユキトキ TVアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」オープニングテーマ