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藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

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ゆゆ式のマンガに対応できなかった男の戯言


2012年8月にアニメ化が決定したあたりから、自分の観測範囲でにわかに名前を見ることが多くなった4コマ漫画、『ゆゆ式』。
どれどれとマンガを手にとって見たわけです。
そのときはゆゆ式のスタイルに全く対応することができず、苦渋を舐める結果となりました。

時は流れて2013年4月。
私はついにテレビ放送が始まったアニメゆゆ式に恐れることなく挑んでいったのでした。

4月開始アニメは始まったばかりだ!

ゆゆ式のスタイル

自分がマンガに対応できなかったのはゆゆ式のスタイルと私のマンガを読むスタイルが噛み合わなかったのが大きかったです。
私のマンガの読み方は割とテンポを重視してかなりポンポンと読んでいきます。
多少わからないところもとりあえず読んでいって、その後の展開で引っかかるようならその答えになりそうな部分を探しにちょっと戻って読む、といった感じです。
そのスタイルのせいか、はたまた他の理由か、ゆゆ式には全く対応できませんでした。

ゆゆ式のマンガを読んでいて思ったのは、ゆゆ式に必要な文脈を自分は読み取れていないな、ということです。
文脈という言葉より雰囲気、あるいは前提と言った方がいいかもしれません。

私はゆゆ式で描かれている女子達は、箸が転んでもおかしい年頃だと思っています。
私にとっては他愛もないことであっても、彼女たちの雰囲気、テンションによってはおかしいことになる、変な行動を引き起こすと。

私が体験してきた漫画だと、そういったキャラであればもう少し雰囲気や前提を読者向けにがっちりと、別の言い方をすれば説明過多に描かれていた気がします。
これを4コママンガであればフリ1→フリ2→フリ3→ボケ&ツッコミぐらいのイメージとしておきましょう。
あるいは起→承→転→結。

これがゆゆ式だと、フリ2→フリ3→フリ4→ボケ&ツッコミorフリ5ぐらいに感じます。
あるいは承→承→転→結、承→承→転→承ぐらい。
描かれていない彼女たちの文脈、雰囲気、前提があるように感じるのです。

そんなわけで、私がゆゆ式を読んでいるとん? となることが多かったです。
ですが、私の読み方だとそのまま読み飛ばしてしまいます。
引っかかりを感じても、戻って答えが明確に書いてある部分というのは私の力では発見できませんでした。
なので、ん? ん? となりながら読み進めていくことになります。

おそらくフィーリングが合う人にとってのゆゆ式は説明過多かもしれない部分が削ぎ落とされている、洗練されたモノなのではないでしょうか。
あるいは最初はフィーリングが合わない人でも、これはなんだろう? とゆゆ式をじっくり読み込んでいくうちに、ゆゆ式に飲み込まれてしまうのかもしれません。
ゆゆ式を覗くとき、ゆゆ式もこちらを覗いているです。

アニメゆゆ式

一般にマンガ原作を忠実にアニメ化したといった場合、原作より情報量が増えていると私は思っています。
色、音楽、声、動き、時間、などなど。

逆に原作より失われているのは想像の余地でしょうか。
どんな声をしているのか、この会話にはどんな間があるのか、どんな雰囲気なのか。
読者の想像とアニメで増えた情報量がシンクロしたとき、『原作通り』という感想が生まれると思っています。

もしマンガゆゆ式が私の思ったような説明を少なくとどめた作品だとすれば、読者のもつ「ゆゆ式」のイメージは一人一人の想像によってかなり違ってくる可能性があると思っています。

私の読み方、想像力では、ゆゆ式を面白い形で解読、解凍、エンコードできませんでした。
なのでそこ関しては情報量が増加するであろうアニメの力を借りよう、アニメでもう一度見てみようと思いました。

その結果が今の私が持っている感想です。

実にいい。

3話まで見ることで完全にチューニングが合った気がします。
ゆずこ、唯、縁の三人がなぜ笑い、どんな気持ちでじゃれあい、どんな流れで盛り上がっているかが掴めてきたように感じました。

おそらくアニメスタッフも、ゆゆ式のキモがわかる人にはわかる、わからない人もよく見ればわかる、といった部分に重点を置いているんじゃないかと思いました。
特にそれを感じたのが各話のラスト近くです。

三上小又芳文社ゆゆ式情報処理部『ゆゆ式』1話、2話、3話

どれもゆずこたちが書いた、これだけを見てもよくわからない文章です。
ただそれぞれの話数を見てきた人にはその話数の説明とも読めなくもない。
この演出はおそらくアニメゆゆ式を象徴するものとして、各話に入るんじゃないかなーと思っています*1

とまぁそんな感じで、ゆゆ式のマンガに対応出来なかった男が、アニメを楽しめているよ、というお話でした。

このゆゆ式については私のような対応力の低い男の他に、完全に自分の身体のように馴染んで読みこなしている人がいらっしゃいます。
確か@esujiさんという方で、2013/4/28(日)、つまりこの記事の投稿日の二日後、ニコニコ超会議併催イベント、超文学フリーマーケットゆゆ式のペーパー、ZYH(雑多なゆゆ式の話)と4コマに関する同人誌、ポストモダンの祝祭(仮)を頒布する予定だとブログに書いてあったのですが、ブログ投稿時点ではペーパー(=ゆゆ式)だけはなんとかする(キリッ!)とおっしゃっているので多分ゆゆ式のペーパーは出ると思いますが同人誌の方はどうなっているんでしょうか。そろそろブログに詳細は出るのでしょうか。

これからのポストモダンのポリアネス(夏コミまでの予定) - マンダリンオレンジ はてなブックマーク - これからのポストモダンのポリアネス(夏コミまでの予定) - マンダリンオレンジ

4/26 12:25追記
既刊と新規のペーパーを用意されるみたいですね。

追記ここまで。

ニコニコ超会議は幕張メッセで開かれ、入場には前売り1500円、当日2000円の入場券が必要です。
前売り券は4/26(金) 23:59で販売終了。決断するなら今です。
入場券情報│ニコニコ超会議2 公式サイト

えすじさんのブログはゆゆ式について、いろいろ記事を書いていらっしゃるので、こいつぁ愉快だぜ! という人は幕張メッセに行ってえすじさんと握手!
マンダリンオレンジ はてなブックマーク - マンダリンオレンジ

ちなみに私はえすじさんの同人誌には一切ノータッチです。
もし仮に万が一億が一私のゆゆ式や4コママンガに関する原稿なりを期待する人がいたらその旨ご了承ください。

TVアニメ「ゆゆ式」オープニングテーマ「せーのっ! 」 (限定盤)
TVアニメ「ゆゆ式」オープニングテーマ「せーのっ! 」 (限定盤)

*1:ただこれ、既に誰かが言及してるような気もします。もし既にどこで言及されてて、ノールックパクリ、あるいは無意識下における他人の意見と自分の意見のすり替えをしていたらWeb土下座します。