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藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

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メディアミックスの原体験と原作改変を忌避するか否か

アニメ ゲーム マンガ 設定 ストーリー 雑記

3ヶ月ごとに多くのアニメが放送される昨今、そこそこ見かけるのが原作からの改変とそれについての是非の話題です。

自分は体験済みの原作がアニメ化される場合がそこまで多くありません。
また原作をそのままアニメ化していないだけで否定的にとらえることもほぼありません。
例え原作をどれだけ好きであっても。

アニメの独自の設定もそれが面白ければ面白いと感じますし、逆に原作どおりであってもアニメ化されてつまらなければ多分満足はしないでしょう*1

で、このスタンスの原点かもなーと思うのがドラゴンクエストとそのメディアミックスです。

自分の体験してきたドラゴンクエスト

私が経験してきたドラゴンクエストは6まで。
7以降はほとんど触ったことがありません。

そこまでのドラゴンクエストから私の受ける印象は「主人公たちにあまり色がついていないな」というものです。
特に1から3までが顕著に思うのですが、プレイヤーパーティに関係するストーリーというのがあまり思い出せません。
1はローラ姫との出会い、2はサマルトリアの王子ムーンブルクの王女との出会い、3ではオルテガ関係ぐらいのイメージです。
4,5,6はかなり主人公、もしくは主人公の仲間たちのストーリーが増えているイメージはあります。
ですがどちらかと言うと通りすがりの村、街、国でのお使いをこなしているイメージが強いです。
これには主人公のセリフが少なく、基本はいといいえぐらいしか話さないこともあるかもしれません。

そんなゲーム本編ではあまり色がついていないように思っていた主人公たちですが、これがメディアミックスになるとかなり独特の色がついていたように思います。

ドラゴンクエスト4コママンガ劇場


私にとってのドラゴンクエストのメディアミックスといえばまずこれが来ます。
複数の作者による、シリーズのどの作品をネタにしてもよいギャグ4コマ。
作者によってキャラは全然違いますし、独自の設定がかなり入っています。

現在では定番の設定かと思うのですが、4の味方キャラの1人、神官クリフトがアリーナ姫に惚れているという設定もこの4コママンガが初出と言われています。*2

その他にも南国少年パプワくんなどの作者、柴田亜美先生の書く4コマでは勇者が日の丸の扇子を持っている姿をよく見ますし、勇者カタストロフ!!などの作者、牧野博幸先生の書く四コマでは、4のライバルキャラデスピサロと序盤の雑魚キャラももんじゃの掛け合いが良く見られました。
これらはドラクエ本編では少なくとも強調はされていませんでしたし、おそらく全く関連する描写はなかったはずです。

そんな原作から大きく設定を追加している本作ですが、その自由な発想、小さな描写を大きくふくらませる姿勢がとにかく面白かったです。

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章


自分にとってのドラゴンクエストのストーリー物はジャンプで連載しアニメ化したダイの大冒険ではなく、ガンガンで連載していたドラゴンクエスト列伝ロトの紋章でした。
ドラクエ3の世界観を中心とし、戦士、武道家、賢者といった職業を象徴するキャラを仲間に据え、竜王、ルビス、バラモスにヤマタノオロチと3、1に因縁のあるキャラを出しながらも、主人公と敵の総大将にはアルス、イマジンというオリジナルキャラをもって来た話です。

ドラクエゲーム本編のどこか童話的な雰囲気とはうってかわり、ストーリー序盤から終盤まで、親しい人間、親しかった人間との戦いがあったり、仲間との死による別れを繰り返すハードなストーリーでした。

そのハードなストーリーと藤原カムイ先生の筆力には毎回ドキドキさせられっぱなしでした。

ストーリーの濃い薄い、原作者のかかわり

以上のように、自分のメディアミックスの原体験はドラゴンクエストでした。
ドラクエは原作のストーリーが薄く、メディアミックスではどちらかというと設定を元にして話をふくらませる、あるいは新しい話を作るといった形で展開されていきました。

また私のメディアミックスのもう一つの原点が機動戦士ガンダムのアニメと小説版です。
こちらは小説版が監督の富野由悠季が作者であるにも関わらず、小説版はアムロが戦死するというとんでもない原作改変をしていたりします。

このガンダムも含めた私のメディアミックスの原体験が、私の原作改変が特に気にならない姿勢に繋がってくるのかなーと思います。

現在ストーリーの薄い作品からのメディアミックスとしては、アクションゲーム、ソーシャルゲーム、あるいはパチンコ原作などの作品になるのでしょうか。
具体的には探検ドリランド、Rio RainbowGate!あたり。私の観測範囲の問題もあるとは思いますが、それほど原作との乖離を指摘する人を見かけません。

それに対して小説、ノベルゲーム原作あたりのメディアミックスから入る人だと、どうしても原作のストーリーとの違いは気になるだろうなーとも思います。
そして基本原作とは違う制作陣がアニメやマンガを手がけていると、原作者や原作ファンの意思を蔑ろにしているように感じるのかな―などとも思うところです。

もしかしたらこういったメディアミックスの原体験が、原作改変に対する姿勢に影響を与えるかもなぁなどとぼんやり思ったのでした。
この辺、原作改変を気にする人、しない人がどういった作品から他の媒体の作品に触れるようになったのか気になったりするところです。

*1:そういった経験は記憶にはありませんが

*2:クリフト (ざらきしんかんくりふと)とは【ピクシブ百科事典】より。というかリメイク版だとこの設定が積極的に取り入れられているんですね