読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

お気に入り+このサイトの新着記事

再掲:俺の妹がこんなに可愛いわけがない7巻感想&プリクラはなぜあやせの手に渡ったか?

※本記事はジャムミックス!で2010/11/10、11/13に投稿した記事を修正・追記・再編集したものです。
(2010/11/10)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない7巻読みましたが今回も面白かったです。

あやせとのプレイやアカギの実況スレ的状況など、毎度のことながら伏見先生は発想がキレキレです。
現実としては明らかにおかしい(どうやって器具を手に入れたんだよ?とか)のにそれを気にさせないのは、ツッコミやかぶせで二の矢三の矢を放ってきて冷静になる瞬間を与えないからでしょうか。

そしてそれらのエピソードは後で冷静に振り返ると明らかに異常なシチュエーションになってて二度面白いのもいいですね。
コミケで真壁が姉に姉モノのエロゲーを見つけたときの京介のアドバイスもそうですし、留学前に『あたしだと思って大切にしなさいよ』と渡されたものを思い返す京介も。そりゃねえよ、ってなります。

あと『作画資料を提供してやるよ』が7巻で再登場したのはおかしさを再認識させるとともに黒猫が京介のことを理解している表現になってて秀逸だな、と思います。

他にもまちがい探しのようにネット関連ネタを入れてあって、気づくとにやりとしてしまいます。

ですがまぁやはり7巻で一番印象に残ってたのはやはり人間関係と心理の変化ですね。
特に最後の部分。
最初見た時はまじビビリました。

目が霞むなぁ、疲れてるんだなぁと思って一回布団に入り、眠れずにもう一回見て、やっぱり信じられず深呼吸してもう一回見て、やっと日本語が理解できました。

この付き合ってくださいは「か、勘違いするんじゃないわ。コスプレに付き合ってということよ」と続き、マスケラのカップルコスプレをするってことで、P177で仮面をかぶった京介に「やっぱり似合うわね」と言わせておいた伏線に伏見先生の親切心を感じ、感謝しながら、意地悪をするならここはじっと見つめる、ってぐらいにしておいてさらにミスリードを誘うんだろうなぁとなどと思い、しかし急展開で読者のテンションを保っておいて、かつ6巻の引きで一度彼氏ネタを持ってきておくことで2度同じ手はないだろうというトラップを仕掛けておくのはさすがで、私も気持ちよくだまされ、黒猫と付き合うはミスリードなわけで、今後の展開は全然問題ありません。

むしろ次はいよいよ真壁くんの本領発揮になると思います。
こんな感じでしょうか。

京介は黒猫からのアタックを受けつつも瀬菜にいやらしい視線を向けつづける。
そんな飢えたけだものから愛する瀬菜をまもるため、真壁はついにある決心をする。
瀬菜の携帯アドラスから送られた思わせぶりなメールで空き教室に呼び出される京介。
しかしそれは真壁によって仕組まれた巧妙な罠だった。
「やっぱりきたんですね」
緊張した顔をした京介に後ろから声をかける真壁。
驚いてあっけにとられている京介の腕をとり、すばやく自分のネクタイで縛り上げる。
「!?…真壁くん?なんの真似だ?瀬菜はどうしたんだ?」
「高坂先輩がいけないんですよ。高坂先輩が赤城さんをいやらしい目で見ているから」
「なにを言ってるんだ?」
「もう二度と女の人に興味を持てない身体にしてあげます」
そう言って京介を壁に押し付け、強引に衣服を剥ぎ取っていく真壁。
「おい、冗談はよせ」
「僕は本気です」
「やめろっ!!」

その後無事瀬菜と付き合うことができた真壁くん。
うれしいはずなのに、なぜか瀬菜と一緒にいても物足りなさを感じてしまう…。
そして真壁くんは気がつくと憎悪の対象であったはずの京介の姿を
無意識に追ってしまっている自分を認識する。
この気持ちはもしかして…

という話が展開されるはずの新刊が楽しみです。

(2010/11/13)

あやせはなぜ手錠を持っていたのか

以前あやせが防犯ブザーを持っていた件については中学生の防犯グッズと考えれば十分有り得る話です。
ですが手錠を持っているというのは防犯グッズとしては不自然です。
手錠は2000円も出せば買えるようなので、おそらく誰かを拘束するためにあやせが買ったものなのでしょう。

小説の内容から想像するに、
1.桐乃を監禁するためのもの
2.自分が桐乃と二人っきりになるため加奈子を一時的に拘束ためのもの
を流用したか、
3.京介を拘束するためだけに買った
のどれかでしょう。

黒猫の『きっとあの女ならこんなとき、どちらかを諦めたりはしないでしょうから』の内容

片方は京介で確定でしょうからもうひとつは何か。
ここまで来て京介と桐乃じゃなくて京介とゲー研だったり、京介と家族とかだったら泣く。

京介がすべて保管しているはずのプリクラをなぜあやせが持っていたのか

まず前提として

桐乃から投げつけられたプリクラを含めて京介はすべてのプリクラを持っていた

 バシッ!桐乃が俺の顔面に何かをぶん投げてきた。
(中略)
 俺の手には、妹が投げつけてきたツーショットプリクラが残されていた。

 俺と二人で撮ったプリクラなんて、桐乃は絶対他人に渡したりしねえぞ特にあやせには! てか、俺と半分こして桐乃が持ってたプリクラは、この前俺に投げつけて来たよな?
 だから桐乃はもう、あのプリクラを持ってねーはず。

伏見つかさ俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉』 (電撃文庫)P75、87

直前のゲームセンターでとったプリクラは、桐乃が一部を切り取る間もなく、京介に投げつけられていると考えていいでしょう。
わざわざ『半分こして桐乃が持ってたプリクラは、この前俺に投げつけてきたよな』といっていますし。
よって桐乃から回収したという線はなしです。

京介の写っているプリクラは今回のもの以外ない

もの凄い抵抗感。実は俺、プリクラなんて撮るの初めてでき。

伏見つかさ俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉』 (電撃文庫)P63

プリクラを撮る場面で京介が初めてと言っています。
さすがにあの一種独特の装置を一度使って忘れる、というのはないと思われます。
京介が写っているプリクラは他にはないと考えていいでしょう。

となるとありうるのは

投げつけられたのは桐乃が京介以外ととったプリクラだった

京介は黒猫の同人でしきりに自分と漆黒が似ていることを強調していました。
桐乃と漆黒のコスプレイヤーで撮ったプリクラならば京介は気が付かないかもしれません。
ただポーズやフレームなども本物に近くなければならず、そもそもそんなものを前もって桐乃が撮っておく意味がまるでないのでまぁ与太話です。

京介に投げつけられたのは実はプリクラではなかった

こちらは大きく分けて二種類。

まず桐乃が以前から自分と京介の写真をフォトショなどで加工して、プリクラ風にして持っていたという可能性。
ただしこれもポーズやフレームなどが似ていないと無理。
桐乃が綿密なシミュレーションをしていたとしてもほぼ実現不可でしょう。

もうひとつの可能性は撮ったプリクラをスキャンして、プリクラ風のプリントをしたという可能性。
これなら紙質とスキャンの画質次第で、ぱっと見わからない可能性はあります。
しかしスキャンが出来るタイミングはゲーセンで桐乃が京介にキモがられた時にショックで外に出て一瞬京介からフリーになったところぐらい。
それ以後ずっとリビングで一緒にいた京介の目を盗んでスキャンをするのは不可能です。

さらにキモって言われてショックを受けている状態でその相手のプリクラをスキャンってのは心情的にちょっと無理があります。
よってこれもほぼないでしょう。

桐乃がエロ本に挟まれていたプリクラを回収した

勢いで京介に投げつけてしまってから、どうしても欲しくなった桐乃が京介が部屋を空けているうちに捜索、回収したという可能性。
夏休みはゲー研で家を空けるタイミングもあり、見つける可能性は十分です。

ラストのあやせのセリフは
「…おにいさん、桐乃が投げてきたプリクラ、ちゃんと確認しました?」ですが、このへんはあやせが実際に場面を見たわけでもないのであやせが勘違いしている可能性はあります。
また「…おにいさん、桐乃が投げてきたプリクラ(の隠し場所)、ちゃんと確認しました?」という風にも一応とれます。
…正直ここの描写の解釈は難しいですね。

これの亜種としてあやせがプリクラを回収したってのがあります。
とゆーかアキバBlogさんでの作者インタビューなんですが。

ちなみに京介の自分の持っているプリクラについての描写は意味深です。
最初あやせに問い詰められたときは

でもって――俺の手に渡ったプリクラは、エロ本に挟んでぜってーお袋にも見つからないよう新たな隠し場所にしまってあるから、こっちからブツが漏れることはありえない。

伏見つかさ俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉』 (電撃文庫)P87
となっており、ラストでは

「ところでおまえが持ってたプリクラは、どっから持ってきたものだったんだ? 俺自身のぶんはきちんとしまってあるし、桐乃のぶんはあいつと喧嘩したとき、俺に投げてきやがったんだけど」

伏見つかさ俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉』 (電撃文庫)P290
となっています。

これ、桐乃に投げつけられたプリクラと自分が持ってたプリクラを別に処理しているように見えます。
するとエロ本に挟んだのは元桐乃のプリクラのみ、もともと京介のものだった半分は手帳などに…って可能性があるわけです。

さらに推理を進めるとゲーセンで二人が揉めて一瞬はなれたときに、すぐに二人とも何枚かプリクラを切り取って手帳などに忍ばせていて、その後投げつけたときには両方とも同じサイズになっていて京介が気づかなかった、なんてのも一応考えられます。
よって

京介と桐乃は二人ともプリクラを撮ってすぐに切り取って肌身離さずもっていた

なので投げつけられたプリクラの数が合わないことに気がつかなかった
というのもありではないでしょうか。

…………相思相愛ですね。

……………………ふぅ。

(2013/5/15)
あれから時が過ぎ、わりと冷静な目で俺妹アニメ2期を楽しんでいる自分がおります。
プリクラについては小説8巻でほぼ解決した感じです。
というかアニメ版ではプリクラ関係の細かいやりとりはカットでしたね。
あとコミケ関係もかなりバッサリと。

アニメ2期については1話が象徴的でしたが、ギャグより人の心境の変化を中心に描いているような気がします。
原作最後まで描くということなので、キャラの心情に寄り添っていく構成もありかなという心境です。
とりあえず最後まで心して見たいと思っています。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 1(完全生産限定版) [Blu-ray]