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藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

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攻殻機動隊ARISE border:1 プレミア先行上映イベント行って来ました

6/22の公開より1ヶ月早く見られるということでTOHOシネマズ六本木ヒルズまで足を運んできました。
上映前のゲストのアイサツで見どころは? と聞かれた黄瀬和哉総監督が、先入観なしで見てほしいという、その後に話す脚本の冲方丁先生が困る紹介をしていました。

ただ実際に見てみると、確かに先入観なしに見るのも面白いと思いました。
情報をシャットアウトしてプレーンな気持ちで見に行くのもありかと思います。

上映後のゲストトークをなぞる形になりそうな感想

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見てみての私の感想ですが、上映後の黄瀬総監督、冲方先生、I.G代表取締役石川光久さんのトークに見どころはだいたい詰まっていたかなという感じです。かなり被るところも多いと思います。

他作品とは違う草薙素子

まずキャラクターデザインからそうでしたが、草薙素子の他の攻殻とは違った面を見ることができました。
具体的には「少女」「かわいい」「ピンチ」といった部分。

ゲストトークを聞く感じだと、ARISEはこれまでとは違う、新しい攻殻で、というオファーは相当強かったようです。
その既存の攻殻との最も大きな違いの一つが素子でした。

キャラクターデザインの前髪パッツンもそうですが、TVや映画とくらべて感情が表に見えることが多いような、一種危うさや幼さを感じられる素子は新鮮でした。
素子は本シリーズで501機関というところに所属しています。
その中で素子はどちらかと言うと命令をだすよりは守られたりする方。
周りに無理をいうところは素子っぽいとも思いますが、その頼み方はどことなく駄々っ子のようにも感じられました。

そしてちょっと驚くのが素子が不利な状況、ピンチに陥る場面が多いこと。
素子といえば超ウィザード級ハッカーとされ、情報戦では無敵という印象があります。
その素子が全編にわたってキツイ状況に置かれているのは本当にこれまでの攻殻とは違うんだ、というイメージを強くします。

またborder1は素子が自分の部隊を持とうと思うきっかけの話でもあります。
素子がピンチに陥るところだったり、個人の限界を知るところだったりが素子の部隊設立の動機付けにつながっていくストーリーには唸らされます。

後の公安9課メンバーの絡ませ方、描き方が自然かつ盛り上がる

少なくともborder:1は草薙素子が主人公と言ってもいいはず。
しかしARISEは公安9課の現メンバーが揃うまでの物語でもあるわけで、バトーやトグサ、荒巻といったメンバーの描かれ方も気になるところです。

で、それぞれ所属が別の彼らをどう物語に絡ませるかも楽しみだったのですが、これがすごく効果的に描かれているように感じました。
殺された上官の容疑を晴らそうと行動する素子に対して、他のメンバーは違った動機で事件に関わってきます。
のちの気心を知っている仲といった風の彼らと違い、目的も所属もバラバラの彼らがときに衝突もするからこそ、短い時間で個性も見えてくるように感じました。

そして本作で後の9課メンバーが揃った場面では、それぞれの視点から追ってきた情報が組み合わさって真相が見えてくるという展開になります。
TVシリーズのような素子や荒巻の元へ情報を集めようとして集まってくるのではなく、あくまでひととき彼らが交錯した瞬間に情報が一点に集まるのも、これまでとの違いを感じる部分でもありますし、ストーリー上ぐっと盛り上がる瞬間でもあります。

目を見張るアクション

個人的にはラストの戦闘シーンにすごく興奮しました。
攻殻といえば義体の人間離れした動きが特徴の一つかと思いますが、その身体がはちきれんばかりの力比べ、肉体の損傷を厭わない激しい戦いは一つ一つの部品の軋む姿、一本一本の繊維のちぎれる様まで見えるような気がしました。

サスペンス調のborder:1と2,3について

ゲストトークでも触れらてたのですが、border:1はサスペンスがテーマだったとのこと。
何がおこるかわからない、不安をかき立てられる展開はこれまでの攻殻のカラーとは少し違ったものに仕上がっていたように思います。

そして石川代表取締役によれば2はアクションがテーマになり、1よりさらにパワーアップしたアクションが楽しめるとのこと。
そして3はもうとてつもないモノになるのだとか。
というか1話の先行上映会直後のトークで3がすごい、って連呼するのはどうなんだろう(笑)。

黄瀬監督は結構要求が高いので脚本もアニメーターもその要求に応えるのは大変だ、とは確か冲方先生の言だったかと思います。
ただアニメーションに関しては最終的には黄瀬監督が責任をもってやる、みたいな話にもなっていました。

border:1もかなり満足度が高かったのですが、2,3はこれを超えるものを作っていくという話でしたので、楽しみにしたいと思います。

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