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藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

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「他のジャンルで有名なクリエーターを連れてきました」という企画はソッポを向かれがちか?

アニメ 設定 ビジネス 考察

この前こんな記事を読みまして。
深夜アニメ:劇場版で続々ヒット 好調の理由 - MANTANWEB(まんたんウェブ) はてなブックマーク - 深夜アニメ:劇場版で続々ヒット 好調の理由 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
これについてちょっと気になって調べてみた。

この記事のメインは

 ここ数年の深夜アニメの劇場版は、一過性の域を超えたヒットを連発している。昨年だけでも「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。あの花)」は興収が10億円の大台に乗り、「劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」や「劇場版 とある魔術の禁書目録−エンデュミオンの奇蹟−」も5億円を突破した。快進撃が続く背景には、深夜アニメを取り巻く環境や戦略の変化といった、作品の枠を超えた共通の事情があると見るべきだろう。

という部分で、この根拠として

・ネット配信の増加による地域格差の消滅
・ネット配信の増加による再放送と同様の効果
・熱心にアニメを広めてくれるエバンジェリストの存在
・ライトファンの増加など、世間の目の変化による映画館への行きやすさ
・劇場版の特別感
・入場者特典などによるリピーターの増加

などが挙げられている。
個人的にはそれらに加えて映画化される深夜アニメ自体が増えているのがヒット作も増えている原因だと思っている。*1
そしてその映画化の増加のきっかけの一つに、コアなファン向けの作品でも興行的に成功できると示した空の境界涼宮ハルヒの消失あたりがあるんじゃないかなーと思っている。
そんで2期の他に映画という選択肢もあるってわかった製作陣が映画を企画するようになって、視聴者も映画館に行く習慣もできてきて、みたいな。

と、そんな記事の構成からすれば枝葉末節の部分なんだけど、

ヒット作に共通しているのは、どれもがアニメで実績あるスタッフが手掛け、最初から熱心なアニメファンに支持されているということ。たとえば「まどか☆マギカ」は新房昭之監督や蒼樹うめさん、虚淵玄さんといった人気作を送り出した顔ぶれであり、「あの花」の長井龍雪監督やシナリオの岡田麿里さんもしかり。「他のジャンルで有名なクリエーターを連れてきました」という企画はソッポを向かれがちだ。

っていうのがどうにも引っかかって。
そもそも例にあげられている蒼樹うめさんは漫画家だし、虚淵玄さんは当時はアニメの人じゃなくてゲームか小説のシナリオを手がける人って認識だったように思うし*2、映画じゃないけど、その前にもゲームのシナリオライター麻枝准さんが全話脚本手がけたAngel Beats!がめっちゃヒットしてるし、とかね。

なので他分野のクリエイターが関わっているアニメを軽く調べてみた。

(1/29 22:45追記)
はてなブックマークで基準について触れている人がいるけど、元記事ではキャラ原案、監督、シリーズ構成(脚本)の人に触れているので原案レベルの人も取り上げている。

あともしかしてアニメで実績あるってのはアニメに関わった経験がある、ってぐらいの意味だったのかしら? とふと思った。
なので初めてアニメ制作に参加したと思われる人(過去に原作者としてクレジットされていてもノーカウント)には◎と追加してみる
(追記終わり以下のリストに◎の追記あり)

他分野のクリエイターがかなり関わっていると思われる最近の作品でヒットしたと言えそうなもの(敬称略)

他分野のクリエイターがかなり関わっていると思われる最近の作品でヒットしたと言い難いもの(敬称略)

この他原作のあるアニメでは原作、原案レベルで異分野のクリエイターが関わっているけど流石にそれは省略していいよね…。

あと他分野のクリエイターが関わるというのとは少しニュアンスが変わってきそうなものに、原作者が数話だけ参加してるっぽい作品もある。
例えば涼宮ハルヒの憂鬱俺の妹がこんなに可愛いわけがないあたりは原作者が脚本を手がけた話数がある。これはライトノベル作品では結構メジャーな流れかもしれなくて、俺ガイル、俺修羅でも原作者脚本回があり、デート・ア・ライブでは原作者原案回というのがある。
他にもマンガ原作では妖狐×僕SSの特別編が原作者脚本回となっている。
これについてはいい意味でも悪い意味でも、ファン以外のところで特に話題になっているようには思わない。*7

ヒットしなかった作品=自分の記憶に残っていない可能性が高いからこれぐらいのサンプルだとあんまりはっきりしたことは言えない。
だけど半分以上のアニメはヒットせずに終わる中で、他分野のクリエイターが参加しているアニメはむしろいい成績を上げている場合が多いんじゃなかろうか? ぐらいには思う。
それは大掛かりなプロジェクトだから成功する可能性が高いのかもしれないし、異分野とのコラボレーションによって新しい価値を生み出しているのかもしれないし、または全くの偶然にすぎないのかもしれない。
だけど少なくとも成功事例は結構あるので、「他のジャンルで有名なクリエーターを連れてきました」という企画はソッポを向かれがちだ。っていうのは事実とは違うと言える。

*1:日本のアニメ映画作品一覧 (2010年代) - Wikipedia日本のアニメ映画作品一覧 (2000年代) - Wikipediaを見てみると、20〜30ぐらいで推移していた映画の数が2010年から50以上に増えている

*2:まどマギの前も自身が原作のシナリオを手がけたPhantomの各話脚本、ブラスレイターのシリーズ構成といった形でアニメに関わっているが、どちらも人気作とは言いがたいのではないか?

*3:GoRA PROJECT - MEMBER

*4:この他にブリキ他多数のイラストレーターがエンドカードを書いている

*5:1/29 22:45にはてブコメント参考に追加

*6:機動戦士ガンダムAGE日野晃博ゲームクリエイター、シリーズ構成・各話脚本)ははてブのコメントまですっかり忘れてた。枠の特性上深夜アニメと同等のくくりにしても良さそうで少なくともDVD・BDの売上、ゲームの売上は芳しくないと思う。ただ他の商品についての評価が難しいからどちらにもあまり入れたくない。トータルでみたときに想定していた規模の売上にはなってないと思うけど…。

*7:また深夜アニメではないけど、ワンピース、フェアリーテイルといった作品の映画でも原作者が関わっている。これについての評判もあまりよくわからない