藤四郎のひつまぶし

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棺姫のチャイカ4話まで

主にキャラ、ストーリーの根底にあると思われる「生きる目的」というテーマと、キャラの武器と立ち回りの個性の強さ、設定説明よりも展開の早さを優先しているかのようなスピーディさが好み。

生きる目的

長く続いた戦乱が治まった直後の世界で、戦争の中でしか役に立たない技能を持つ主人公トールが生きる目的を与えてくれたチャイカのために行動していくのが大筋。
4話でも、戦乱に終止符を打った八英雄の一人とその英雄に仕えたキャラのその後の悲哀が描かれる。

乱世では英雄であっても、治世でも英雄であるとは限らない。
それが戦うことしか知らない英雄であれば、治世でも英雄であることの方が難しい。

自分の力を活かす場を失い、目的もない主人公たちが、道徳、平和といったものよりも目的と力を生かす場を与えてくれた少女を優先して生きる姿はとても危うさを感じてよい。

キャラの得物と立ち回り

主人公のトールは短剣二刀流、妹のアカリは戦鎚をメインに、二人ともサブウェポンとして投げナイフ(クナイ?)、チャイカは機杖という銃を模した魔法装置を使う。
これが結構戦い方に個性があって面白い。

トールは体術や地形の利用にも長けており、力で圧倒するというよりは攻撃をいなし、使えるものは何でも使い、隙を突いて倒すというスタイル。
アカリは戦鎚の重さをうまく利用した動きを見せ、トールよりも重めの攻撃。
チャイカは基本後衛で一撃を狙う。

そんな特徴がありつつ、得物だけでない体術を交えた戦闘が好み。
特に2話。
敵のニコライがライバルチームのメンバーということであまり大きな負傷をさせられないというストーリー的な縛りもあるんだろうけど、

  • ニコライの大剣をトールが短剣で受け止めて動きが止まったところに、ニコライが蹴りをかぶせる
  • トールが崩れた体勢を整えようとニコライの脇を抜けようとしているところにニコライの投げ
  • トールの、橋の欄干に剣が刺さったニコライの隙を逃さない、崩れた体勢から足払い
  • ニコライの隙を見つけたトールの、大剣を持っている右腕と鼻への戦闘力低下と一瞬の行動不能狙いの蹴りによる反撃
  • レザーアーマー(?)のないむき出しの左腕狙いの、殺すよりも脅威の排除と確実性優先の攻撃(もしかしたら動脈狙い?)

とそれぞれの長所と戦闘スタイルの特徴が出つつ、止まったら攻撃を食らうという戦場らしい戦いに仕上がっている。

最小限の設定説明

例えばトールとアカリは戦争中はサバターと呼ばれていた職業で、鉄血転化という技を使うけど、詳しい説明はあまりない。
それでもサバターは戦争に携わる平和な時代には不要な職業で、鉄血転化は戦闘中に強くなるおまじないっぽいもの、ってぐらいの最低限のことは戦闘描写などからわかるので、そこまで説明不足感はない。

また4話ではチャイカの目的である皇帝の遺体を持つ八英雄の一人、ドミニカと偶然遭遇する。
だけど名前を聞いたトールたちに衝撃が走る、といった演出が用いられない。

こうさらりとした流し方で物語を先に進めていくスタイルは結構好み。

主人公たちが行き着く先を見たくなる

自分の磨いてきた技能が生かせない平和な世の中を嫌い、戦乱の世を求めたりするキャラは敵としては時々見かける。
それを主人公側に置き、自分の磨いてきた技能が生かせない平和な世の中で、自分の生きる目的を探すというのは個人的には面白いテーマ。
それに加えてバトルも好みなので、主人公たちがどこに行き着くのか、そこに何が待っているのかがすごく楽しみ。