藤四郎のひつまぶし

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君の名は。(視聴者用)

めっちゃ面白かった。

OPが良かった

OPが良ければその勢いだけでもアニメは3,4話は見られるってのが私の持論。
んで君の名は。のOPはめっちゃいい。
もう最初っから発射台に乗っけられて超高速で宇宙までぶっ飛ばされてる感じ。

あとOPじゃないけど実質二回目のOPっぽい入れ替わりが判明したとこはじめ、
盛り上がるとこでガシガシ劇中歌入れてくるの最高にカロリー高い。

動きもすごいし背景綺麗

学校の先生が板書するとこ、チョークの動きと文字のとこまでしっかり描いたの見たの初めてかもしれない。
舞のとことかすげー自然。

中身が瀧か三葉かが動きでわかるのは入れ替わり扱うからには必要不可欠かもしれないけど、
だからこそこっちは二人の一挙手一投足に集中するわけで、そこを違和感なくこなしてるのがいい。

あと相変わらずかもしれないけど背景美術にうっとりしてしまう。
常々思ってることだけど、新海監督の背景は現実よりもリアルというか、
自分が見落としている風景の美しさをすべて拾い尽くして描き切っているんじゃないかと思ってしまう。

特に今回は世界の広さをすごく感じた。
ともすれば瀧と三葉、拡張して糸守村という小さい世界で完結しそうなところを
彗星というキーアイテムとともに宇宙規模のスケールまで拡張しているのは背景美術だと思う。

展開が読めなかった

入れ替わりのドタバタが一段落し、瀧が三葉に会いに行くところからは展開が読めなくてドキドキワクワクしていた。
フツーに考えれば二人が出会ってハッピーエンド以外ない。
新海監督の最近の作品の傾向的にもハッピーエンドだろうとは思いつつ、
7:3でほろ苦い青春の1ページエンドもありうると思ってた。

だって本編でこれは夢だよーとか、時間は切れたり繋がったりするしー、
みたいなこと言うからさ。

密度が高い

とにかく情報量が多く、しかも無駄なく要素を配置してる。
絵もそうなんだけど、本作は特にストーリー的なところで特にそれを感じた。

口噛み酒や紐?なんかは都会と対比しての田舎の伝統という要素の他に、
三葉が同級生にからかわれる=東京への憧れとしての要素、
終盤のキーアイテム、間接キス要素、入れ替わり関係の設定のモチーフ的なもの、
などなどいろいろと役割が与えられてる。

勅使河原の部屋に無線があってホントは建築じゃなくて電子系が好きとかの裏設定があるのかな?
程度に思ったら終盤の避難大作戦にその知識が関わってきたり。

そして密度が高いとほぼ同義なんだけど、説明し過ぎないのがいい。
ラーメン屋のおじさんが車を出したとき、ちょっとご都合主義かなーと思ったんだけど、
弁当渡して瀧の書いた糸守の絵を褒めたとこでああ、このおじさん糸守好きだったんだなと
思えたりするのがたまらない。

あとこれ、本作的には気にする必要ないと思うんだけど、
地味に過去改変が是か非かについて第三者的にオッケーもらってるからオッケー的描写なのかなとか思う。

あとてっしーが多分三葉好きなんだろうな、とか、避難大作戦中に他の男にぞっこんなの気づいて諦めたんだろうな、とか。
てっしーについては妄想か。

過去作の要素あるよね?

これ絶対深海監督の過去作からちょこちょこ取り入れてるよね?
三葉の高校の国語の先生、なんかめっちゃ都会に疲れて田舎に帰ってそうな声してるなぁと思ったのを皮切りに、
死後の世界を意識させる歯噛み酒の奉納先とか、
時間と場所を超えて交流する少年少女とか、
あとは振り返る二人とか。

ブラジャーが黒かった

旅館に泊まった日の朝、奥寺さんの黒いブラジャーが見えるとこマジグッジョブ!
瀧と三葉についても交流時は同学年な気がするけど、時間軸的には三葉が歳上なわけで、
年上好きな自分としてはマジ新海監督マジありがとうだった。
あと終盤三葉の走ってるとこパンツ白かったよね?

気になった点について

瀧が奥寺さんとデートするとこで瀧と三葉はお互いの気持ちに気づくわけだけど、
正直ここについてはえっ、お前らお互いが好きなの? って動揺した。

その前は入れ替わった時のルール決めようぜ→私の体の入れ替わり相手が常識知らずな件について
って流れで、まだ恋とか愛とか語るに至らない段階だったように感じたからな気がする。

補完すれば、三葉は東京に憧れていた→東京満喫できるお礼に瀧の憧れの先輩とデートできるようしてやるか
→デートの段になって初めて三葉も瀧が好きだったことに気づく、って流れがあったんだと思うけど、
そうであれば瀧には、平穏な日常を乱す異分子が現れる→でもそいつが殊勝にも憧れの先輩とのデートを取り付ける
→実際にデートしていると実は異分子のことが好きになっていることに気づく
って流れになってるべきだったかなーとか思うんだけど、正直この辺はよくわからん。
つーか三葉が涙流したとこは、三葉奥寺先輩が好きだったんか? と思ったし(真顔)。

結構矛盾やとっちらかり感ある気もするが、それを気づかせないパワーがある

単純な入れ替わりだと思ったら3年の時間差があった、というのは日付見たら一発でわかるやろというツッコミが入りそう。
一応基本入れ替わりは夢のようなもので覚めたら忘れてくからーって設定がある。
でも強引感はなくはない。

他にも村を救って二人が出会ってハッピーエンドでいいんじゃ? とか
過去変えたけどタイムパラドックス的なのとかどういう設定なの? とか
疑問も出てくるっちゃ出てくるんだけど、上映中はほとんど気にならなかった。

矛盾とかありそうだけど圧倒的なキャラへの肩入れ、ストーリーへの興味、そして絵の力の前では
そういうのは些細な事で、とにかく見入ってしまった感がある。パワーがある。

見に行って良かったです。はい。