アイドルアニメが増えてきた37の原因
いえね、2013年の1月のアニメチェックしてんですよ。
アイドルモノ多ッ!!
ラブライブとAKB0048 second stageが新番組で始まって、継続番組ではアイカツとプリティーリズムがあっての4作品。
しかも4月からはうたのプリンスさまっ二期がスタート。これ、アイドルブーム来てますよね。
まぁプリティーリズムはアイドルとは違うかもしれないんですけど。
このアイドルブーム、直接的には2011年後半のアイドルモノが軒並み成功してるのが影響してるのかなーとか思っちゃいます。
4月に始まったプリティーリズムが評価を固めつつあった7月にうたのプリンスさまっとアイドルマスターのアニメがスタート。
うたのプリンスさまっは1話冒頭からのライブに度肝を抜かれました。
アイドルマスターもファンの期待に十分に答えた作品になっていたようです。
プリリズのアニメから1年半、2012年9月から放送開始のアイカツは、衣装を集めてプレイするアーケードゲームとしての展開とか、ゲームとアニメで3DCGのモーションを同じモノを使ってそうな節とか*1、プリティーリズムを参考にしているであろうところが見え隠れします。
1月からのラブライブ!はアニメ化前から熱狂的なファンの存在をTwitterなんかでひしひしと感じていたのですが、それだけで必ずしもTVアニメに繋がったとは言い切れない気はします。
ラブライブ!は電撃G'sマガジンで上で展開、ランティスがCD、サンライズがアニメーション作成といった企画のようですが、類似の企画だとベイビープリンセスを思い出します。このベイビープリンセスのアニメはOVA1巻30分。TVアニメに比べればややアニメ展開は弱めだったかなぁと思うところです。
ラブライブ! - Wikipedia
Baby Princess - Wikipedia
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まぁサンライズが協力してるとなればアニメに力が入るのは当然で、もとからTVアニメを視野に入れていたのかもしれませんが、GOが出たタイミングには昨今のアイドルアニメが関係あるかもなーと思ったり。
2011年以前だと直接アイドルモノに繋がる作品は少ないような印象が私にはあります。
2009年にはWHITE ALBUM、2008年にはマクロスFでヒロインがアイドルをやっていますけど、個人的には物語のいち要素としてのアイドルというイメージが強いです。
あ、でもマクロスFはモロにAKB0048に繋がってると考えてもいいですね。サテライト、河森監督的に。
むしろアイドルものではないですけど共通点のありそうな作品としてけいおん!(2009)を挙げたいですかね。
どこが共通かというと、歌、というかステージが作品に占める割合が高いのと明るい作品であるところ。
この方向性だと涼宮ハルヒの憂鬱(2006)のライブシーンとか魔法先生ネギま!(2005)でOPのハッピー☆マテリアルを毎月違うメンバーで歌っていたあたりまでさかのぼってもいい気がします。
この作品ファンが作中の音楽に魅了されて関連商品まで手を伸ばす、ってのがアイドルモノだとやりやすいから広がってきたのかなーとか。
この頃までさかのぼるとは音楽を基調にした作品だと、BECK(2004)、NANA(2006)といった作品があったように思います。
両方共アイドルというよりはアーティストってイメージがある作品なのですが、私はほとんど見てないのでよくわからないのです。
この頃は私がアニメファンの最前線からは周回遅れの場所(=東北。テレ東もねぇ独立局もねぇ)にいたのであまり空気感もわからないのですが、少なくともアニメファン的にはCDなりで大ブームにはなってなかったんじゃないかなーって気がしています。
あと、レモンエンジェルプロジェクト(2006)って作品もありましたね。
この作品もあんまりブームになったとかそんなイメージはないんですがどうだったんでしょうか。
私も最初見ていたんですけどやや重めのストーリーとライブシーンにあまり感動を覚えなかったところで途中で見なくなってしまった記憶があります。
私の観測範囲でざーっとさかのぼってみたんですけど、この範囲で考えてみると、なんとなくアイドルの作品は明るい作品が好まれるのかもなんて気がしてきます。
じゃあなんで過去の作品はそういう作りじゃないかというと、もしかしたら作画に割けるリソースの問題があったりするのかもとか。
いや、明るめの作品の盛り上がりの頂点ってライブとかのステージのイメージがあるんですよ。
もしそこがテンションMAXのとき、丸々カットだったり、動きがショボショボだとやばい気がするんですよ。
逆にシリアスなストーリーで視聴者を惹きつけていたら、ステージのシーンが少なかったりカット多めでもあまり気にならないかもとか思うんです。WHITE ALBUMなんてまさにそうだった気がします。
レモンエンジェルプロジェクトはそこのところ逃げきれなかった感があるかなーなんて。
逆に今のアイマスとかプリリズ、アイカツなんかにはシリアスな部分がないとはいいませんが、結構な部分を明るい、とか楽しい、ってパートが占めてる気がします。そしてライブシーンはしっかり描く。プリリズとアイマスアイカツ*2は最初いきなりの3DCGにえっ!? って反応が多かった気はしますけど、次第に良い感じの評価になってきた気がします*3。
あと2011年からのアイドルモノはアイドルとの距離の近さも近めですかね?
WHITE ALBUMなんてまさにアイドルになったヒロインが遠く感じるところがストーリーの核になってるんですが、今のモノは現実のAKB48のような会いにいけるアイドルって感じを受けます。
うたプリ、アイカツはアイドル養成学校、ラブライブ!とAKB0048はアイドルを目指す学生(でいいかな?)、アイマスとプリリズは駆け出しアイドルって感じで。最後の二作品はこじつけか。
たらたら書いてきたんですが、今はAKB48ってモデルケースが世間を席巻してるのも大きいのかもしれません。
2010年前後からすごい全面に出てきたイメージが有るんですが、それ以前となると2000年前後のモーニング娘。を筆頭としたハロー!プロジェクトあたりになるイメージがあって、わりと空白があるような気がして。2000年代中盤ってアイドルってどうだったんでしょう?
などとアイドルアニメについてつらつらと考えてみました。
今後もアイドルモノはCDなどとの絡みで定期的に作られていくのかなーとか思います。
その隆盛のためには、作中のライブなどのクオリティが維持・向上していけるのかというところがポイントになるかもしれません。
そしてストーリーはあの明るいアイドルが舞台裏ではすごい苦労をしていたのです…みたいなシリアス寄りのものより、アイドルはプライベートでも楽しさいっぱい!みたいなポップよりのものがしばらく続くかもしれないなぁと思うのです。
なんてね。
1/6 19:30追記:らぶドル(2006)を完全に失念していたというひえぇな事態が発覚。しかも見た記憶がない…。こ、こんど見ます。
あとキッズアニメ、特に2000年以前の流れについてはizuminoさんという方が非情に興味深い記事を書かれていることをTwitterで教えてもらいました。
魔法少女アニメ→アイドルアニメ→コーデ系アニメへの変化で女児文化を考える - ピアノ・ファイア
20:15追記:リルぷり、きらレボ、ぴちぴちピッチ、ラブゲッCHU、アイドル天使ようこそようこ、アイドル伝説えり子、アイドル防衛隊ハミングバード、見たいアニメが沢山増えました。
アイドルバリバリで年的にも言及範囲のリルぷり、きらレボはどうなんだ、とか思われた方、ごもっともです。完全なる失念、見逃しです…。不快に思ってたらごめんなさい。
20:35追記:ば、バックステージ・アイドルストーリー…(こっそりギャグアニメの棚に入れようとしたがリルぷりなどが目に入って動けなくなる)
1/7 21:40追記:皆さんからのご指摘頂いたものを自分なりに解釈して続きを書きました。
アイドルアニメはこれがマストバイ! 最低限抑えておきたい厳選3作品 - 藤四郎のひつまぶし