サラリと心地よく読める作品でした。
簡単に説明すると主人公であるドイツからのアニソン好き留学生、エヴァ・ワグナーがアニソンバンドメンバーを探し、ライブを行おうとする物語。
序盤テンポよくメンバーが集まっていく所、ちょっとした問題がすぐに解決する所などは、天真爛漫なエヴァの性格とあいまってすごく気持ちよく読めます。
所々挟まるエヴァの「ヤー」といったドイツ語の表現もいいアクセント。何度も目を潤してくれました。
中盤からはもう一人の主人公と言ってもいいだろう入谷の話が中心に。
やりたい音楽を見失ってしまった彼を中心としたちょっとだけ負荷の高い話も展開されます。
けれどもそれもいつも賑やかなエヴァたちとの交流の中で段階的に解決していきます。
そのたびに入谷の音楽へ向き合う姿勢も変わっていきます。
そうやってすべてがスッキリとした状態で迎えるラストがライブシーンです。
アニソンの神様という題名になっていますが、上記のとおり高校生の青春物語といった要素が強いようにも感じました。
といってもやはり個々のアニソンを知っていればニヤリとできる場面も多いです。
アニソンを全く知らなくても読めますが、アニソンを好きでよく聞く、カラオケなんかで歌う、なんて人は魅力が更に高まるかもしれません。
青春ど直球のストーリーとアニソンが好きな人には間違いなくオススメできます。
そのどちらかが好きな方も、一度手にとってみてはいかがでしょうか。
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