ポストモダンさえ行き詰まった現代レビュー界。
そのメインストリートから少し外れたJK界隈で、ひときわ異彩を放つレビューが話題になっている。
その名は『てーきゅう』全話レビュー。
この『てーきゅう』全話レビューとはなんなのか? 編集部は取材を敢行した。
1/12
2月25日に投稿された最初の(ものと思われる)記事には1/12という数字がつけられている。
てーきゅうが12話あること、全話レビューを謳っていることから、これは全12話の内1話のレビューと考えられる。
記事を開いていただければ分かる通り、本レビューは、レビューとしては採用数が多いとは言えない戯曲形式を取っている。
繰り広げられるレビューも一筋縄ではいかない。
そこにはてーきゅうという物語だけではなく、たなみとゆーくんの繰り広げる物語が存在するのだ。
記事冒頭でたなみはこう言う。
たなみ「たなみです」
ゆーくん「……」
たなみ「こちらはぼくのエア友達のゆーくん。この2人でルーツ原作、Piyo作画の漫画を元に作られたアニメ『てーきゅう』全話レビューをやっていきたいと思います」
ゆーくん「……」
たなみ「こいつ、シャイなやつでしてね。人がいるところでは途端に無口になるんです。まあ、おいおい調子が出てくるでしょう。それでは観ていきます」
シャイで人がいる所では無口になるエア友達。物語の登場人物…いや、舞台装置の一つとしてはアリの設定だろう。
しかしそれは物語としての話。レビューとして考えた時に果たして必要な設定なのだろうか?
もしや過去の記事に何かヒントがあるかもしれない。
そう思って記事を検索しても「ゆーくん」とやらが引っかかるのはこのレビューのみ。
そんな謎と緊張感をはらみつつも、てーきゅう1話のレビューがたなみの口から語られていく。
ゆーくんは無言で、しかし存在感を発揮し続ける。
そしててーきゅう1話の物語が終わりを迎えようとするとき、たなみとゆーくんの物語は急激に動き始める。
驚愕の結末はぜひともキミの目で確かめてほしい。
2/12
ゆーくんの死という衝撃の結末を迎えた記事の翌日、2/12という数字が付けられた記事が投稿された。
そこにはせっちゃんという新たなエア先輩が登場する。
2人はゆーくんの死という悲しみを胸に刻みつつも、てーきゅう2話のレビューへと突入する。
1/12とは違い、2人の軽妙なやりとりのもとレビューは行われていく。
しかしその平和な時間は、ある時を境に脆くも崩れ去る…。
予想もできない結末はぜひともキミの目で確かめてほしい。
『てーきゅう』全話レビューの衝撃
まだ記事が2つしか投稿されていないにも関わらず、ゆーくん、せっちゃんという2人の死者を出した『てーきゅう』全話レビュー。
この衝撃のレビューに秘密結社ジーニアス・コミュニティー(JK、日本名:天才の集い)内は騒然。
喧々諤々の議論が日夜展開されている。
タイトルの○/12は本当は日付なのではないか? 2/12冒頭の「突然の死に誰もが現実感を抱けない」という表現はたなみ1人を指すのではなく、その場にいる第三者の存在をほのめかしているのでは?
ユリを天使といい、なすのを危険なやつというせっちゃん、これには作品のレビューを越えた意味があるのでは?
などなどいくつもの仮説の提唱、展開予想がなされている。
恐るべきハイペースで投稿され続ける謎が謎を呼ぶ『てーきゅう』全話レビュー。
ぜひキミにもその衝撃を体感してほしい。
『てーきゅう』全話レビュー 1/12 - ぱっしょん
『てーきゅう』全話レビュー 2/12 - ぱっしょん
あ、もし作者さんがこの記事読んでたら連絡です。
最新話書いたらその前の記事にリンク追加すると新規読者が追いやすいと思います。
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