※本記事はジャムミックス!で2009/12/22、2011/3/6に投稿した記事に修正・追記・再編集したものです。
(2009/12/22、前編『虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』鑑賞後)
この間みてきました劇場版マクロスFの感想とか。
歌で銀河が救える訳ないでしょ
→金でギャラクシー船団を救いました。
公式サイトとかで結構みてたセリフだったんで、どこで使われるかと思ってたら自分の記憶する限りでは使われてなかったような…。
コンサート前にシェリルの依頼でSMSがギャラクシーを助けに行くくだりは、SMSが軍隊でないという設定を活かしつつシェリルの男気(?)が見れて燃える展開でした。
それを文字にすると冒頭の通りになってしまうのですが。
スター歌手の稼ぎマジパネェ。
PVとしても通用する映像と歌のオンパレード
最初のシェリルのコンサートシーンや中盤のランカの営業の一連の流れ、終盤の戦闘シーンととにかく歌がこれでもか、とつぎ込まれてました。
とくにコンサートは映像の美しさと緻密さがすごい。
機械仕掛けの人形が動き回る様と光の加減、純真なシェリルと悪女チックなシェリルの2人が織りなすストーリーと、このコンサート全曲やって映画終わりでも十分満足できるような魅力を持っていました(えろい格好とか抜きにしても)。
戦闘シーンのスピード感が凄すぎて目で追えない場面がちらほら
めぐるましく移り変わる戦場の描写でときどきヤムチャ状態になってました。
なんかわからんがとにかくすごいっていう。
個人的にはもっと静と動があってもいいかなと思うところもありつつも、やはりあのスピード感の中の戦闘は興奮しますね。
という感じで表現については文句なしに楽しめました。
ストーリーは前編ということもあってまだこれからというところでしょうか。
でもアルトが結構男前になってた気がするのと、シェリルがランカの過去に絡んでいるところがあって、後編はさらに密度の高いストーリー展開が期待出来そうです。
(2011/3/6、後編『恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』鑑賞後)
劇場版マクロスFを見てきて非常に満足したので感想でも。
スタートのライブ
教会で花嫁が花婿を待つシーンから始まって、???となる私。
アルトがランカとシェリルのどっちかを選ぶ夢かなにか? とか思ってみてましたけど、途中からああ、ライブシーンか、と把握。
前作がシェリルだったので今回はランカのライブからだな! と思ったら、顔を上げた花嫁はシェリル。ちょっと意外でした。
今回もライブシーンは気合が入ってました! 印象としては戦闘シーンよりも。
シャンデリア? の上で踊っているシェリルたちが無機質すぎて怖えーってのとステージでラブロマンスを繰り広げる男女二人のシェリルのエロさがいい対比でした。
ライブシーンのラスト、シェリル二人が巨大化したときはやりすぎだろと思い、笑いをこらえるので必死でしたが、その顔が花に変わったところで限界に。
声をだして笑ってしまいました。すげーセンス!
そのあとめしべとおしべが絡むところはグロっ!って思いました。
しかしこのシーン、映画ラストシーンの暗喩になってるのでしょうか?
二人が結ばれたと思ったらシェリルが倒れて終わり、とかモロラストな気がしますし、黒幕さんたちがヴァジュラの女王と有線接続したとこも似てるように思います。
そう考えるとシャンデリアの無機質なシェリルがスパイの側面をあらわしていて、ステージのシェリルがアルトを大好きなシェリルをあらわしている…なんて。
ランカのライブ
未来のライブを感じました。
飛び出す絵本やエア遊具をモチーフにした舞台から、妖精モチーフのランカ二人が夢とワクワクを振りまいてるのが最高によかったです。
観客一人一人に妖精から魔法のプレゼント。
お姫様の衣装やクマのぬいぐるみで、会場の雰囲気だけでなく、観客を巻き込んでメルヘンの世界に連れて行くなんてサイコーに面白いじゃないですか!
あんな演出のライブがあったら参加してみたい!
服返してもらえなくてあの衣装で帰れとかいわれたらやですけど。
シェリル救出作戦/慰問ライブ
SMSの戦闘にシェリルやランカが参加する、ってのはありますが、バンドメンバーにSMSが参加するって展開にはおお!と思いました。
んで一人知らないゴスロリ女がいて誰だこいつ?と思ったらアルトだったからびっくり。
気持ちよくだまされることができたのと、女形って設定をここで使ってきたことにぐっときます。
変装する意味は良くわかりませんでしたが。
別にアルトが顔割れてマークされてるとかなかったような…。
あとライブ全般に言えますがサイリウムも野太いコールもめっちゃ多い。さすがだぜ!
艦長の波乗り
おっさんが微妙な体でサーフィンしててカッコ悪! って思ってたら最高にカッコイイオヤジでした!
というかこのおっさんもオズマやアルトと同じくガキなんだと思いました。
前作でもそうでしたが、ビジネスライクの皮をかぶせるけど男気を隠す気はさらさらない、って雰囲気はよいですね。
休暇のエピソードは艦長に波乗りさせてラストに唐突感出さないために入れたんですかね。
だって視聴者のお兄ちゃんはもう大人だから、ランカの水着を見ていやらしい気持ちになったりはしないんだよね?
南の島は間延びした印象を受けましたが、全編ハイテンションだと2時間の長丁場はきついからこういうシーンも必要なのかなとも思いました。
敵役の交代劇
イツワリノウタヒメではシェリルがスパイって設定いらねーじゃん、って思いました。
それがサヨナラノツバサでは見事消化されててよかったです。
リアルタイムでは一年引っ張ったと思うと感慨深いです。
スパイ?→スパイじゃなさそう→やっぱりスパイでした→でもホントはイイ人となかなか移り変わりが面白かったです。
中盤だれずに見てられたのはフロンティア首脳部とギャラクシーのやりとり、インプラントがらみで行動にブレがあるグレイスとブレラといった裏方のサスペンスが上手く働いていたからだと思います。
特にTV版との設定の違いが、予想出来ない展開を演出してくれた気がします。
名言
「あいつ傾いてやがる!」
ミシェルはおいしいところもってきすぎでしょう。
慰問ライブでのギター、オズマとシェリルが行方不明になってからのやりとり、そしてこのセリフと。
ルカも三島の真意を知るため命までかけたり、ハッキングがんばってたりするんだけどなぁ…。
あそこでこのセリフが出るところはミシェルの芸人としての非凡な才能を感じます。
ラスト
ランカに謝ってたのは、しばらく帰れないことに対してで、シェリルには「アイシ…ングしとけよ」とかそんな感じのことをいいたかったんじゃないでしょうか。
しかしエピローグなしには少しびっくり。
目を覚まさないシェリルのところにアルトがやってきて、お姫様は王子様のキスで目覚める、とかミシェルのもう姫とは呼べない発言をまさに体現してくれる展開はあってもおかしくないでしょうに。
00劇場版
ラストが割とかぶり気味に思ったのですが制作陣はどう思ってたんでしょうか。
TVシリーズも00 1st→マクロス→00 2ndと放送時期が近くて、テーマも似ている定番ロボアニメシリーズの劇場版ってすごい。
今のホットなテーマは相互理解なのかもしれないなぁ…とか思いました。
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