俺ガイルの奉仕部部室のイスと距離感
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。は原作を読んでいたのでいろいろと予備情報があった。
だが奉仕部部室で、比企谷八幡と雪ノ下雪乃がこんなに離れて座るとは思わなかった。
2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』1話
ただ物理的距離は離れていても、距離感は臨機応変に近づけたり遠ざけたりできる配置だとも思う。
例えば八幡が雪ノ下と友達になれるかもしれないと思うと、横から映して2人の画面上の距離は近くなり、
2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』1話
そのあと雪ノ下に拒否される瞬間、画面上の距離は離れる。
2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』1話
由比ヶ浜結衣が部室にやってくると最初こそ八幡と女子の間に距離があるが、
2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』1話
由比ヶ浜が八幡と雪ノ下の会話を楽しそうと見るや画面上の距離は近づく。
2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』1話
人との触れ合いを拒否しがちな八幡、雪ノ下と人との触れ合いを大切にする由比ヶ浜。
そんなキャラたちの親密度を動きの少なめな会話劇の中で表現するためのイスの距離なのかもしれない。
おまけ
「由比ヶ浜さん。あなたさっき才能がないって言ったわね?」
「え。あ、うん」
「その認識を改めなさい。最低限の努力もしない人間には才能がある人を羨む資格はないわ。成功できない人間は成功者が積み上げた努力を想像できないから成功できないのよ」
2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』1話
一見孤高の天才に見える雪ノ下雪乃も、ほっぺに生地つけちゃう失敗もするし、それでも前を向いて努力もするよというお話。