「なんで映画見に行く人が減ったのか?」
「なんで映画見に行く人が減ったのか?」みたいな話が出る度に、「350円でドリンクを売り、ペラッペラのパンフを800円で売り、1800円も払って入ってくれた人に対して延々20分も広告を見せた挙句に犯罪者呼ばわりする」という現状を把握した上で言ってんの?…と思う。
— たかざわめぐむ (@takazawa) 2014, 2月 22
ってなんかめっちゃリツイートとかされてるツイートと、それから始まる議論みたいなのを見かけたんだけど、
50年余りの間の映画館数の変化をグラフ化してみる(2013年)(最新) - ガベージニュース
続いてグラフ化するのは、入場者数推移。映画の人気ぶりの動向を一番ダイレクトに確認できる図で、「映画館離れ」が起きているのか否か、もし起きているのならどの程度なのかを確認できる、具体的な指標動向である。
1958年の11.27億人をピークに急速に入場者数は減少し、1970年後半以降はほぼ横ばいの形を崩していない。この急激な減少の原因は、映画館での映画観賞の代替となりうる「テレビの普及」によるものに他ならない。特に1959年の皇太子明仁親王(今上天皇)ご成婚の中継が、家庭用テレビの普及に大きなインパクトを与えている。
また1960年にはテレビのカラー放送が本格的に始まり、それと共にカラーテレビも発売され、世帯内に普及していき、映像娯楽の主役は映画館での映画鑑賞から自宅でのテレビ観賞に移り変わっていく。その変化が歴史の証人のごとく、グラフとして表れている。
ただしこの数年では後述するように、1997年の1.41億人を下限とし、わずかずつではあるが、横ばいから持ち直しの動きも見せている。直近の2012年は1.55億人。前年の震災による影響で1.45億人まで減った状況からは回復したが、まだ2010年の1.74億人には及ばない。
ってのを見つけて、実際に起きていることよりも議論の方に興味がある人も結構いるのかも、とか思った。
映画館でなければ飲み物、食べ物、冊子なんかはもっと安いだろう、って感覚はわかるし、広告と映画泥棒についても嫌な気持ちになる人はいるだろうと思うけどね。
でもそれ多分映画館への入場者数が横ばいになる1975年前後で分けて議論できる話ではないよなぁ…。
自分が拾えていない文脈があるのかもしれないけど。