『俺ガイル』は原作を読んでいないからか、原作既読者の「物足りない旨の意見」を興味深くみている。アニメを観ている分には感じない不満点を原作既読者は感じるというのは、原作を知っていることがはたして「楽しい」アニメ視聴の助けになっているのかと考える材料になった。
— tatsu2 (@tatsu2) 2015, 6月 5
10話に関しては9話予告で劇中劇が「賢者の贈り物」を示唆している。
実際原作でもその通りで、そうすると
・折本から八幡への紅茶のおごり
・賢者の贈り物
・由比ヶ浜と雪ノ下からの八幡へ湯のみのプレゼント
と贈り物が3つ並ぶことになる。
俺ガイル続は1,2話で原作7巻、3~4話で8巻、
6話~10話Aパートまでかけて9巻のエピソードをアニメ化した。
八幡は7巻では外部の人間関係が壊れないようウソをついてフォローをし、
8巻では奉仕部がなくならないよう人を騙すような策を弄した。
その結果、変わらない日常と引き換えになにか大切なものを失っていた。
その変わらない日常をうけての9巻では終わらない会議、進まないイベントの苦しさを描き、
最終的には奉仕部メンバーに本当の気持ちを打ち明け、
由比ヶ浜と雪ノ下の力を借りてイベントを成功へと導いた。
そのウソとホンモノ、変わらないことと変わることあたりが
俺ガイル続でアニメ化した部分のテーマになってくるんだろう。
そのホンモノ、変わらないことへの作中の評価が、
上の外部から八幡へ、外部から外部へ、内部から八幡へのプレゼントになってると思ってる。
そんでこのプレゼントのラインナップに、
外部から外部へのプレゼントを加えておくことが
八幡の選択が閉じたものではないって感じさせる部分だと思うんで、
本編で賢者の贈り物に触れないのはやや内によってしまってるなぁと思うので、
やっぱり俺ガイル原作は神だわ。
…とか原作読んでた時はまったく考えてなかったことを考えさせてくれたし、
10話Aパート(9巻部分)で由比ヶ浜と雪ノ下のプレゼント買いに行く描写なしに
クリスマスプレゼントをもらった八幡に対して、
Bパート(10巻)で由比ヶ浜と八幡が誕生日プレゼント買いにいったにも関わらず、
プレゼントを貰えない雪ノ下って対比は雪ノ下のいつか私を助けてねを受けた構成になっててクール。
やっぱり俺ガイル続は神だわ。
あと作品の楽しみを増幅させてくれる感想も神だわ。感想述べてくれる人は現人神だわ。