藤四郎のひつまぶし

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はねバド!の伏線回収と設定変更の話

7月からアニメが放送スタートするはねバド!。
この作品、ちょくちょく絵柄の変わり様が話題になる。
コミックの表紙だけ見てもなかなかの変わり様。
はねバド!(1) (アフタヌーンコミックス)はねバド!(5) (アフタヌーンコミックス)
※同一人物です

絵柄だけじゃなくて作風も結構変わっていく。
序盤はお色気シーンや女の子同士の緩めなシーンが割と多め。
それが回を重ねるにつれて、それぞれのキャラのバドミントンやライバルたちへの向き合い方を掘り下げていくシーンが増える。
もちろん試合も激しさを増していく。

そんな絵柄、ストーリーに加えて、設定もしれっと変わっていたりする。

例えば主人公格の一人、荒垣なぎさは1巻時点では2年のインターハイに出場しており、全日本ジュニアで優勝候補だったのが、
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1年経たないうちに全国では無名の選手になっていたりする。
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またスポーツ記者の松川さんは主人公の綾乃について、
当初最初友人から聞いたことがある話に似ていると言ったり、
名前も知らないといったやや距離のある反応だったのが、
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後々綾野の母の有千夏が出てきたあたりからは、結婚式にも出席し、
子供についての話もちょくちょく聞いていてと、
名前に心当たりがないのには違和感のある関係になっている。

じゃあこのこの作品は、初期の設定は捨て去って黒歴史にしてるかというと、
たとえばこの辺のシーンは似たセリフが何度かリフレインされたり、いい場面で使われたりする
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つまるところ、筆者は後々の布石として伏線になりうるものを撒き、使いながらも、
展開を盛り上げるためならそれらにこだわらずあっさり変える方針なのかなと思う。

はねバド!は、絵柄、ストーリー、設定など作品を構成しているもの全てについて、
一貫性にこだわらないことが一貫している作品だ、なんてことが言えるんじゃなかろうか。

*1:濱田浩輔『はねバド!(1)』(good!アフタヌーン)P11

*2:濱田浩輔『はねバド!(10)』(good!アフタヌーン)P12

*3:濱田浩輔『はねバド!(1)』(good!アフタヌーン)P171

*4:濱田浩輔『はねバド!(2)』(good!アフタヌーン)P9

*5:濱田浩輔『はねバド!(2)』(good!アフタヌーン)P133

*6:濱田浩輔『はねバド!(1)』(good!アフタヌーン)P14

*7:濱田浩輔『はねバド!(2)』(good!アフタヌーン)P136