藤四郎のひつまぶし

プロの素人によるブログ

ガンダムNT

  • ストーリー、というか奇跡の子どもたち3人の過去と思いが戦闘シーンとリンクしているのが良い。
  • ナラティブガンダムの装備がゴテゴテしてたものからどんどん簡素なものになっていくのと同時にキャラの過去が開示されてくのはわかりやすい
  • 戦闘シーンの興奮度自体は最初のディジェでの強襲、ナラティブのA装備での戦闘がピークだった気がする。戦闘シーン目当てなら冒頭23分でよいのでは?


  • というかその後の戦闘はストーリー、キャラの心情を追う気持ちのほうが強くて戦闘シーンはそれを補助するものみたいな印象。

以下ネタバレあり

  • ナラティブガンダムの最後でコアファイターが鳥型だとわかるの、生まれ変わったら鳥になりたいと言ってフェネクスにその残滓を残すだけになったリタへの回答としてめちゃくちゃ熱い。フェネクスの中で三人のアクセサリーが元の姿を取り戻して、でもその後別れてしまうとことか含めて、三人の気持ち、ニュータイプという概念・現象と人類の付き合い方、戦闘のそれぞれの描写ががっちりリンクして表現されているのはホント美しい。
  • ルシェル「NTになれば死んだ人とも時間を超えて会えるから、それを達成できるなら何人死んでも問題ないでしょ」←ヤバイ
  • でも宇宙世紀作品の描写を交えて提示されると、そういう考え方も出来るかとなるのは絶妙な塩梅。好み
  • メインの3人周りの話はかなりいいけど、ラスボスがシャアの再来の失敗作&シャアの再来の乗機のコピーってのはやや弱く感じた
  • 特にゾルタンが享楽的、厭世的、破滅的なキャラとしてしか見えないのはちょっと残念。この作品に限らずこういった性格は「この敵を倒せば世界を救えるハッピーエンド」を作りやす過ぎて好きじゃない
  • でもこの敵役の基盤の弱さはメインの3人に焦点を合わせて90分の密度を高めるという意味ではそこまで責めるところでもないか
  • UC外伝、UCの余波の一つ、みたいなプロモーションだったら気にならない部分だったかも。
  • 子供の頃のコロニー落としを起点とする過酷な状況とまだ未熟だった自分の精一杯が裏目に出ての状況だったとはいえ。
  • 過去に別れた友人とは生きている人としては会えず、もう一人の友人も失った。けれどきっと未来でまた会える。
  • 物語が悲劇として終わってしまったことを確認し、しかし同時に未来への希望という新しい物語の始まりを感じさせる、シンプルにして王道の物語。それにニュータイプについての違った側面からの捉え方というガンダム的に少し挑戦的なことを乗っけた作品というのが最終的な印象。